象と耳鳴り

象と耳鳴り

・読み : ぞうのみみなり
・著者 : 恩田 陸
・発行 : 祥伝社
・発行日 : 1999/10
・定価 : 1,785円

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」

退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。
カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。
だが婦人が去ったのち、多佳雄はその昔話の嘘を看破した。
蝶ネクタイの店主が呟く彼女の真実。
そしてこのささやかな挿話には、さらに意外な結末が待ち受けていた。

ねじれた記憶、謎の中の謎、目眩く仕掛け、そして意表を衝く論理!ミステリ界注目の才能が紡ぎだした傑作本格推理コレクション。

12編の連作本格推理コレクション。

1. 曜変天目の夜
2. 新・D坂の殺人事件
3. 給水塔
4. 象と耳鳴り
5. 海にゐるのは人魚ではない
6. ニューメキシコの月
7. 誰かに聞いた話
8. 廃園
9. 待合室の冒険
10. 机上の論理
11. 往復書簡
12. 魔術師




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トラックバック時刻: 2006年05月18日 22:02

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トラックバック時刻: 2006年08月19日 02:33

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トラックバック時刻: 2008年01月27日 19:11


『象と耳鳴り』へのレビュー

退職した判事である関根多佳雄を巡る物語。
なにげないことに
・ここには何かが欠けている
・ここには何かが過剰である
を考え、それをもとに推理を広げる。

中原中也の詩をからめた「海にゐるのは人魚ではない」と「魔術師」がとても印象的だった。

あとがきにもあるように、恩田さん自身は書き直したい衝動に駆られるようです(笑)
しかし、「魔術師」などはその後の恩田作品の面影をあちこちにみつけることができるし、なかなか楽しめた。
たしかにもう少し膨らませることはできたと思う。
短編集ということで、それはそこで終わらせるという作家の判断だったのかもしれない。
1短編あたり約30ページなので、バラバラでも読みやすい。

投稿者 shoulder : 2006年03月14日 09:25


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