象と耳鳴り
「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」
退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。
カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。
だが婦人が去ったのち、多佳雄はその昔話の嘘を看破した。
蝶ネクタイの店主が呟く彼女の真実。
そしてこのささやかな挿話には、さらに意外な結末が待ち受けていた。
ねじれた記憶、謎の中の謎、目眩く仕掛け、そして意表を衝く論理!ミステリ界注目の才能が紡ぎだした傑作本格推理コレクション。
12編の連作本格推理コレクション。
1. 曜変天目の夜
2. 新・D坂の殺人事件
3. 給水塔
4. 象と耳鳴り
5. 海にゐるのは人魚ではない
6. ニューメキシコの月
7. 誰かに聞いた話
8. 廃園
9. 待合室の冒険
10. 机上の論理
11. 往復書簡
12. 魔術師
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
『象と耳鳴り』へのトラックバック
トラックバックURL:
このリストは、次のエントリーを参照しています: 象と耳鳴り:
» 「象と耳鳴り」 恩田陸 from 仙丈亭日乘
象と耳鳴り祥伝社このアイテムの詳細を見る
著者名 恩田陸 発行年(西暦) 2003
出版者 祥傳社文庫 値段 500-600円... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年05月18日 22:02
» 象と耳鳴り from 本の蟲
「わたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」今日は、恩田陸さんの象と耳鳴りを読みました。主人公は、六番目の小夜子の関根秋の父である、退職判事の関根多佳雄です... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年08月19日 02:33
» 「象の耳鳴り/恩田陸」 from ●「鳩居堂」 (きゅうきょどう)
たった1冊の本を読み上げるのにかくも時間が掛かるのか・・・恩田陸さんを読むのに「夏」という季節は似合っていな... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2008年01月27日 19:11
『象と耳鳴り』へのレビュー
退職した判事である関根多佳雄を巡る物語。
なにげないことに
・ここには何かが欠けている
・ここには何かが過剰である
を考え、それをもとに推理を広げる。
中原中也の詩をからめた「海にゐるのは人魚ではない」と「魔術師」がとても印象的だった。
あとがきにもあるように、恩田さん自身は書き直したい衝動に駆られるようです(笑)
しかし、「魔術師」などはその後の恩田作品の面影をあちこちにみつけることができるし、なかなか楽しめた。
たしかにもう少し膨らませることはできたと思う。
短編集ということで、それはそこで終わらせるという作家の判断だったのかもしれない。
1短編あたり約30ページなので、バラバラでも読みやすい。
投稿者 shoulder : 2006年03月14日 09:25





